顔石
河原を歩きながら石を探していると、たまに「目が合う」ことがある。
それはただの石ころなのに、顔みたいに見える石。
ムッとした顔、ヘラヘラした顔、無表情。実に様々な顔があり、もちろん、一つとして同じ造形はない。
普通は同じ顔をしたトイが出てくる「カプセルトイ(ガチャガチャ)マシン」から、唯一無二の顔の、しかも「ただの石」が出てきたら、人はどんな反応をするのだろう?という、深い問い(いやそんなに深くない)と好奇心が古畑を突き動かした。
まずガチャガチャマシンを購入。夏の日差しに耐えながら、小学生に不審者扱いされながら、顔に見える石をひたすら集め、取扱説明書(ガチャガチャによく一緒に入っている紙)と一緒にカプセルにおさめる。その後、二子玉川にある、ふたこビール醸造所を曲がりさせていただき、約1ヶ月間「顔石」のガチャガチャマシンを設置した。
・・・何をやっているんだろう・・・?
顔石