ちょっとした事情がありまして、日々の飲酒を一切断っています。
(健康的な理由じゃないです、本人はとても健康です。)
そうすると、必然的に夜(夕食後)に時間を持て余すことになるんです。
なので、最近はこの創出された時間を有効活用しようと、仕事をしたり読書をしています。
そしたら、これまで3ヶ月位「積ん読」状態だった本の山が一気に片付きました!笑
せっかくなので、何を読んだのかご紹介していこうと思います。
多摩川森林組合―マルタ釣り的考察
いきなりマニアックな本で大変恐縮ですが、この本は多摩川に3月頃産卵のため遡上してくる「マルタウグイ」につい取り上げられた1冊。
生態や歴史、釣り方などをはじめとしたコラムが綴られていて、専門的な内容からカジュアルなものまで様々な内容になっています。
多摩川には多くの魚が棲んでいて、その種類の豊富さから「タマゾン川」なんて揶揄されたりもするのですが、
数多く生息する多摩川の魚の中でも、この「マルタウグイ」という魚は「多摩川の魚」といってもいいくらい、代表的な魚だと個人的には思っています。
ですが、まだ一度も見たことがないし、もちろんこの手で触れたこともないので、まずは座学的な部分から知識を蓄えてみようと読んでみました。
読了後の感想に関しては、多摩川を愛でる会通信で後日記事をアップしますので、そちらを見てみてね。
地下生菌識別図鑑
地下生菌識別図鑑: 日本のトリュフ。地下で進化したキノコの仲間たち
誠文堂新光社
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またちょっと変態的な感じの本ですが、
地下生菌というのはいわゆる「トリュフ」的な、地下に生えるきのこのこと。
あまり広く知られていないのですが、実は日本では「ショウロ」といって、日本版黒トリュフが我々の身近な場所に生えているんです。
まだ調査自体が広く進んでいないので、どれくらいの品種がどの地域に自生しているのか不明な点が多く、なんとも言えないロマンを感じたのと、
「トリュフ採って食いたい!!」
という欲望が前のめりして、思わず買ってしまった1冊です。
地下生菌識別図鑑: 日本のトリュフ。地下で進化したキノコの仲間たち
誠文堂新光社
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食べる野草図鑑
今度は野草です。
昨年より、多摩川に関する仕事もしているんですが、今興味があるのは「多摩川の野草」。
「多摩川の野草を食べる」というような発言をすると若干ひいてしまう人もいますが、基本的には長野の山で取れた山菜を食べるのと同じで、
もっと言うとスーパーで売られている野菜と同じです。
別件で製麺機にもハマっているので、今年は多摩川で取れた野草を使い、その場で製麺して「多摩川ラーメン」を作って食べるイベントができればなと思っています。
(わけわかんないと思うので、ついて来れる人だけついてきて)
詳しい方にも聞いたりして勉強していますが、自分でも調べてみようと購入したのがこの一冊。
身近な野草紹介とレシピがついています。
が、ちょっと内容が薄いのと、わりと万人向けに編集されている感じなので、正直「もっと詳しく書いてあるやつ買えばよかった」と後悔しています。
いのちの川
はい、また多摩川です。
幻冬舎
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多摩川は一時「死の川」と呼ばれるほど、生活排水や工業排水で汚れていました。
昭和30年以前は、源流から流れ注ぐ冷たい水、鮎の遡上など、夏は当たり前のように海水浴が楽しめたのですが、
高度成長期の経済発展の代償として、70年代には生活排水のブクブクの泡でとてもそのような場所ではなくなってしまいます。
その後、下水処理施設の整備などでなんとか水質改善されるものの、一旦「死の川」となってしまった多摩川は、その存在自体が、人々から忘れ去られてしまう。
こうして多摩川は環境的な意味での「死」に加え、人々の意識から外れてしまうという、もう一つの「死」を迎えることになります。
もう一度、あの頃の多摩川に戻したい、と一人奮闘したのが著者の山崎さん。
今、美しい多摩川があるのは間違いなく山崎さんのおかげだし、今後もっと良くするために現在進行形で奮闘し続ける姿勢に感服。
ムラハタワークスの多摩川流域プロジェクトも、2018年はもっとフィールドに近い視点から行おうと思っているので非常に刺激を受けました。
幻冬舎
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内容に偏りがありすぎで、ツッコミどころ満載ですが、こんな感じです。
あとは、iPhoneアプリ「ニューズピックス」で有料コンテンツを読んだりしています。
普段は仕事をしたら夕飯を作って、飲んで適当に過ごしていたんですが、シラフでいると実に色々なことができますね!
でも人生にお酒は必要不可欠かな。
では!
(健太郎)